僕のハワイの友達。 一番左はJonny、左からライアン、ランス、そしてランスの彼女。 ランスの彼女は日系と中国系のハーフ。 ライアンは日系で、建設会社を親からついで立派な社長だ。 ランスもそれを手伝っている。
僕の仲間はやはり日系人が多い。 皆自分のルーツである日本への想いがあることが伝わってくる。 彼らは今の日本の本当の姿を知らないのかもしれない。
昨日から僕は仕事で山口に入り、先ほど広島に移動してきた。 このあたりは、ハワイに移民した日系人が多い場所でもある。 この周辺に大きな産業が育たなかった事や、時の政治家が影響力を持っていた事もその要因だと思われる。
ちょうど日系人の歴史を書いている今、この地を訪れているのも何かの縁を感じずにはいられない。 Jonnyのお母さんのルーツも山口だ。
まだ、僕がハワイに行き始めた20年位前は、彼らがほめてくれる日本を自信を持って聞き、胸を張って「そうさ、日本はすばらしい国だよ。」と言うことができた。
しかし、あるときから次第に自信が無くなってきた。 悲しいことだが・・・。 胸をはれなくなったのは、バブルが弾けて、経済的な影響力が落ち、韓国などの新興工業国にその地位を脅かされ始めたころからだったように思う。
日本にいると、そのような変化は日々の連続なので、あまり意識しないで過ごしてしまっている。 しかし、ハワイに行って昔の輝く日本のイメージのままの彼らの憧れを聞くと申し訳なく思ってしまう。
最近は小学生の女子児童が殺害されるなど、夜でも女性一人で歩けるといった日本の安全神話は完全に失われてしまったように思える。 地下鉄サリン事件は彼らも驚愕を持って受け止めたようだった。
日本はどうなってしまったのだろう? そしてどこへ向かっているのだろう? 日系人の間で「ミス桜コンテスト」が毎年開催されているが、そのパンフレットを見て、「私をいつくしみ育ててくださったお父様、お母様に感謝いたします。」というコメントを見つけたときは驚愕を禁じえなかった。
僕ら日本に住む日本人以上に日本的なのだ。 日本にいないからこそ日本を懐かしみ、その文化を大切にしているのだろう。 今の日本人は彼らから日本のすばらしい部分さえ学ぶ必要があるように思える。
ハワイは気候もすばらしく、人々の優しさがあふれるパラダイスであることは事実だ。 しかし、その明るさの裏には必ず光の当たらない影がある。 日系人の辛酸を嘗め尽くした過去という影があるからこそ、今の明るさがある。
人として最も大切なこと-家族や友達はもちろん自分以外の人のことをまず考え、思いやる気持ち-すなわちアロハスピリットは僕ら現代日本人が失いつつある大切なものを教えてくれている気がしてならない。
自分を、そして自分の周りの人を愛そう。 僕もまず、年老いた自分の父親、そして、前向きにまじめに日々頑張って生きている周囲の人々を大切にしていきたい。
そしてそれを教えてくれたハワイのブラ達も・・・。
Keep on smilin' & aloha!
A hui hou.
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