ハワイカイ。 彼らは皆ここに住んでいた。 Jonny, Paul, Royden, Lance, Kelvin・・・。 僕には皆がいる第二の故郷のような所。 皆との多くの想い出がある場所。 でもRoydenはもういない。
Roydenたちにサンディー・ビーチで出会った翌年1988年春、僕はサーフボード一本だけを抱えて一人でハワイに向かう機中の人となった。 Roydenが自分の家に泊めてやるから遊びに来いと言ってきたのだ。
彼とは住所を交換し、手紙をやり取りしていた。 彼の言葉を信じて一人でハワイに来た。 進行方向に向かって左側にオアフの島影が見えてくる。 パールハーバーだ。
パールハーバーが見えると、第二次大戦の悲しい歴史を思い出さずにはいられない。 ハワイの日系人は、微妙な立場で大変な苦労してきたと聞いている。
その気持ちも、ホノルル空港に着陸する直前になるとどこかに消えうせ、これからの旅への期待と不安が交錯する。 彼に会える期待と、言葉を本当に信じていいのかという不安と・・・
Roydenは空港まで迎えに来ることになっていた。
飛行機が着陸し、機外へと出る。 とたんに暖かい南国の風の中に花の香りが漂っている。 なんて優しい風なんだろう。 肌を通して、南国の空気が滲みてくるようだ。
Wiki Wikiシャトルバスに乗って、入国審査場まで行く。 いよいよ彼に会えるかと思うとドキドキする。 長い時間を審査待ちの列の中で過したあと、入国審査をあっけないほど簡単に終え階下に降りて自分の荷物を待つ。
しばらく待って大きなバッグ一つとサーフボードをピックアップして、税関のチェックを受け外に出る。
そこにRoydenの姿はなかった。 「まさか来るつもりが無いなんて事はないだろうな・・・」 妙に不安になってくる。 Roydenの家に電話してみることにした。 電話は上手く使えるだろうか?
小銭を準備してダイヤルする。 「小さいほうが10セントだったな・・・。 ダイムって言ったっけ。」 何枚かのダイムとニッケルを入れてダイヤルする。 少し間をおいて、日本より間隔が長くのんびりした感じの優しい電子音的なアメリカの電話の呼び出し音が鳴る。
4回、5回・・・ 「ハロー(もしもし)」電話の向こうから女性の声。 「ハ、ハロー。 ディス イズ ルイ。 (もしもし、ルイと言いますが)・・・」 「ルイ! ロイ ハズ ジャスト レフト ホーム トゥ ピック ユー アップ (ルイね! ロイはさっきあなたえを迎えに家を出たわ。)」 「オーケー アイ ウィル ウェイト フォー ヒム ヒア(分かりました。 ここで待ってます。)」
短い会話をして電話を切った。 Roydenのお母さんだった。 とても明るい優しい素敵な声だった。 途端に気分が乗ってきた。 しかし、さっきっというのはどのくらい前なんだろう? ハワイのさっきというのは日本のさっきと感覚が違うんじゃないだろうか?
でも忘れずにキチンときてくれることが分かっただけでもかなり落ち着いた。 結局30分以上待ってRoydenはやってきた。
"What's up, Louie?" "Hey! Royden! How are you doin'?"車から降りてきたRoydenは照れくさそうにはにかみながらも満面の笑みで僕を迎えてくれた。
続く
A hui hou.
こんばんは。
昨日セミナーで、ご挨拶させていただきました!占い師のDiamond Dreams☆です。とってもオンリーわんな世界をお持ちなんですね。
このページのテイストがとってもステキ。
ぜひまた次回の交流会もお話させてくださいまし。
トラックバックもさせてくださ~い♪
投稿情報: Diamond Dreams☆ | 2005年10 月21日 (金) 04:43
こんばんは
ここのとこ忙しく、今一気読みしました〜。あー早く続きが読みたい、気になるぅ。昼ドラならぬブロドラですね。
投稿情報: tokoton | 2005年10 月21日 (金) 23:10