これから波乗り。 ワイキキから車で30分くらい走ったところのスポット。 人が少なく、波の取り合いが少ない希少なスポットだ。 駐車場の前の民家の庭から枝を突き出している木の実をずーっといじっているJonny。 「なにしてんの?」
その後、僕らは日本から来ていた後輩の女の子3人がディスコ(クラブではなく!)に行きたいと言うので、彼らを誘って一緒に行くことになった。
Paulはそんな準備はしてきていないといってRoydenともめだした。 かれはビーチサンダルで来ていたのだ。 一度家に帰ってから再び来ると1時間近くかかってしまうというのだ。
そこで僕は友達が革靴を持っているというので、それを貸すことにした。 その革靴はゴルフシューズだった。 それでも中に入れさえすれば問題ないとの判断だった。
友達にそれを貸せと言ったが友達は躊躇していた。 おそらく学生の彼にしてみれば高価な大切なものだったのだろう。 しかし、僕には彼らと遊びに行くこと、彼らに何かしてあげたい気持ちが上回っていた。
Jonnyは明日仕事が早いと言うことで帰ることになった。 残ったRoydenとPaul、僕ら2人と女の子3人でワイキキのポイント・アフターというディスコに行った。 そのディスコは今はもう無い。 18年も前の話だから。 今でも、ハワイの連中と、「昔ポイント・アフターに行ったなぁ。」などと懐かしく話すことがある。
僕らは全員問題なく中に入れた。 Paulはゴルフシューズが小さいらしく、かかとを踏んではいている。 すっかり友達のゴルフシューズは使い物にならなくなってしまった。 Paulはゴルフシューズの底に打ちつけた金具の音を響かせながらしばらく踊っていたが、あまりに靴が小さかったのだろう、裸足で踊り始めた。
さすがハワイ。 日本のディスコで裸足はいない! この時の靴は最悪な状態になってしまった。 友達はしばらく文句を言っていたが、彼らと一緒に楽しめたこと、彼らと親密になることの素晴らしさを説き続けると、最後には何も言わなくなった。
彼も同じ気持ちになってくれたのだ。 おかげで、RoydenやPaulとはこれから中が続きはじめた。 Roydenは「次来た時は自分の家に泊まれ。」と言ってきた。 これがきっかけになって、この後何年かはRoydenの家に泊まり続けることになる。
Roydenの一家はKauai島出身だった。 オアフのハワイカイに両親とお姉さんとの4人で住んでいた。 祖父母や従兄弟がKauai島に住んでいた。 後で分かったことだが、彼らはサンディー・ビーチのすぐ近くのハワイカイに住んでいて、カイザー・ハイスクールの卒業生だった。
カイザー・ハイスクール卒業生で有名なのは曙だ。 曙は入学してきた時は身長は高かったがまったく太っていなかったと言う。 だからバスケットボールに向いているように思ったという。
次回からRoydenを紹介したい。 こんな素晴らしい不良はいなかった。 本当に素晴らしい奴だが、辛い結末が待っていようとは全く想像できなかった。
Louie with aloha.
A hui hou.
なんか映画のワンシーンの様ですね。
無邪気に遊べる…心と心が行き交う…いいなぁ、そういう仲間。
投稿情報: miu miu | 2005年12 月 7日 (水) 21:32