Jonnyと彼の愛する奥さんのサチヨさん。 2004年1月に二人は結婚した。 もちろんこの年末年始も彼らと楽しいひと時を過したが、その前にもう少しJonnyのことを紹介したい。 Jonnyはハワイのアロハそのもののような人間だ。 彼らの優しい笑顔が僕らにもアロハを伝えてくれる。 彼と親友でいられることは僕の人生の中でも大きな喜びだ。
彼らの結婚式は2004年1月3日だったと記憶している。 写真は翌日アラモアナのはずれ、ケワロスにある有名店、ジョンドミノスでのランチ。 奥さんはアメリカの永住権を持つ静岡出身の日本人だ。
彼女のご両親や家族、親戚など新婦側の招待客を集めてのランチとなった。 僕は新郎側の招待客だからこの場に招待される立場ではないのだが、日本人ということでサチヨさんが僕にも声をかけてくれた。
前日の結婚披露パーティーはオアフの西側にあるリゾート、Ko Olinaのすぐ隣で行われた。 会場は屋外の芝生の上にテントを張り、テーブルとイスを置きハワイアンフードが出された。
前日ギリギリまで、Jonnyは出席者の席決めで大変そうだった。 ホテルで顔をあわせると、「お前はこの席でいい?」と何度も聞いてきた。 「Any where, bro.(どこでもいいよ、ブラ。)」といつもやりとりしていた。
しかしそれ以上にJonnyをイライラさせることがあった。 それは「雨」だ。 なんと披露パーティー数日前になっても土砂降りが続いていた。 最後には室内の会場を探して移動しなきゃならないと言っていた。
その時のJonnyの精神的な疲労は、傍で見ていても可哀想なほどだった。 しかし、天気や会場のセッティングばかりは僕にはどうにもならない。 雨が上がることを祈るしかなかった。
そして前日嘘のように雨があがり、日がさしてきた。 芝生の下の土はそう簡単には乾かないが、1日あれば何とかなるかもしれない。 そして当日も天気は晴れ。 多少ぬかるんでいる所はあったが、テントが張ってある会場のスペースは問題が無かった。
グレッグは「これはきっと二人の行く末を暗示する神からのメッセージに違いない」と言っていた。 当日はワイキキからケルビンと一緒に向かった。 Ko Olina周辺で迷ってしまったが、偶然友達を発見し、やっと会場にたどり着いた。
グレッグはBest Manとして先に会場入りしていた。 Best Manは日本の仲人のようなものだが、アメリカでは、親友がその役目を果たす。 Jonnyもグレッグも白のドレスシャツに白のパンツ、腰には緑の帯のようなものを巻き、ハワイらしい素敵ないでたちだった。
奥さんのサチヨさんは、純白のウェディングドレスだった。 パーティーは、海沿いの小さな場所で神父さまを真ん中に二人が向かい合って立ち、皆とそして神の前で誓いの言葉を述べた。
驚いたことに、その神父さまはトライリンガル! ハワイ語、英語、日本語の3種類を操った。 奥さんには、Jonnyのために英語で誓いの言葉を教え、神父さまのあとについて彼女は誓いの言葉を述べた。
大きな笑いを誘ったのはその前のJonnyの誓いの言葉だった。 やはり同じように日本人であるサチヨさんのために日本語で彼は誓いの言葉を述べたのだが、間違いなく話そうとすりあまり、神父さまをあまりに真剣な眼差しで見つめるJonnyに神父さまが「私に誓うんじゃないよ。」と軽くJokeを言ったのだ。
彼女を見なさいと促したその言葉で会場は笑いに包まれ、彼の緊張もほぐれたようだった。
無事に誓いの言葉が終わると、全員テントの中の席に着き、司会者の進行で何人かから祝いの言葉があった。 その後、ハプニングが起きた。
サチヨさんがJonnyに結婚のフラダンスを踊ったのだ。 純白のウェディングドレスでのフラは本当に素敵だった。 Jonnyが泣きだしている。 彼女はJonnyに内緒にしてこの日のためにフラを習っていた。
ハワイでは多くの女性が結婚式でフラを踊るのだが、Jonnyは自分にはそれが無いのかと残念に思っていたのだ。 しかし、彼女はJonnyを驚かせるためにそれを秘密にしていたのだ。
神の作りたもうたこの島で、神と人々のアロハが会場全体を包んだ。 僕の周りの出席者も思わずもらい泣きをしてしまっていた。 うかつにも僕も目頭が熱くなるのを抑え切れなかった。 感動の一瞬だった。
ハワイアンを聴きながらこの文章を書いている今もその感動がよみがえり、ウルウルしてきた・・・。 彼らの手作りの結婚披露パーティーは今まで参加したどの結婚式より感動的だった。
お金をかけた成金的なものは違和感を感じずにはいられない。 僕もいつかJonnyのような結婚披露パーティーをハワイの親友を集めてできたらいいなぁ。
そんな素敵な二人がいつまでもアロハに満ちた人生がおくれますように! 僕はそのためには協力を惜しまない。 彼がブラとして存在してくれているだけで、僕は多くのアロハを与えられ辛い時も救ってもらってきたから。
Aloha!
A hui hou.
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