ついにこんな事になってしまった! 中央の赤い束は全て爆竹! 右側に移っているのは120kgのJonnyだ。 その大きさを想像してみて欲しい。
Lanceに触発されたのか、ミレラニの道路の斜め向かい側の人たちも同じように爆竹をするようになり、お互いの競争意識に火がつき毎年毎年エスカレートしていった結果だ。
地元のテレビ局が取材に訪れ、準備を手伝う僕の姿も撮影して行った。 ランスはしばらくインタビューを受けしっかり放送されていた。
初めは、数百の爆竹を1本に繋げたものを3本程度束にして一度に火をつけるところからのスタートだったが、それが年を追うごとにいつのまにか10本、20本と本数が増加し、ついには僕ら男が数人かかっても持ち上げられない重量になってしまった。
そこで、ランス達の本業の強みを生かして、建築機材を持ち込んでそれで持ち上げるようになってしまった。 さすがにこの爆竹の迫力は凄かった、アスファルトの道路が振動するのだ! その火花の大きさに見物客も数歩あとずさった。
しかしランスはその火花の下を普通に歩き回っている。 本当にクレイジーな奴だ。 おまけにその費用を数十万円自分で出しているのだ。 皆の喜ぶ顔を見て全員で盛り上がる主人公になることが彼には無上の喜びなのだろう。
それにしてもその金額と準備の労力は半端じゃない! 僕はその50分の1程度手伝っただけで根負けしてしまいそうになった。 それも毎年だ!
しかし、この仲間の手作りの毎年のイベントに参加させてもらって本当に幸せだ。 それこそ観光用に作られたものではない、仲間の仲間による仲間のためのイベントで、その制作側に加われているのだから。
爆竹が単にその規模の追求になりつつあった頃、ランスはその限界を見極め、一つの違う方向を目指しはじめた。 道路の斜め向かいの人達に圧倒的に勝つためには、ローテクで量で勝負する状況から抜け出し、ハイテクで勝負する道を模索したのだ。 要するに簡単に真似のできないもので勝負することにしたのだ。
それが何かはまた次回ご紹介したい。
A hui hou.
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