ホノルル国際空港。 この時期は、成田から6時間半ほどで到着する。 預けた荷物をピックアップし団体は左から出るが、個人は右手正面の出口から外へでる。 もう何回この出口を通ったのだろう。 ここを出ると写真のような景色が広がる。 上を道路に覆われ、お世辞にも素晴らしい景色とは言えないが、その暖かさと空気の匂いは、一気に僕の気持ちを和ませてくれる。
寒い冬の日本から、暖かなハワイに到着するとそこはまさしくパラダイス以外の何ものでもない。 その風は、まだ朝早いと言うのに肌をあくまでも優しくなでていく。
また、ブラの待つハワイに帰ってきた。 いつも、ここに出ると左手にある公衆電話からブラに電話する。 空港に着いたことを知らせるためだ。 日本ならば到着時刻に合わせて事前に空港に向かうところだが、彼らは僕の電話をうけてから家を出発する。
あくまでもその時間の使い方がハワイアンスタイル。 あくせくなんかしない。 僕がまだハワイ初心者だった20年前は、ご多分にもれずいつも慌てていた。 せっかくやってきた憧れのハワイを少しでも多く見て歩かなければ損みたいに思っていた。
睡眠時間さえ惜しみ、午前中は何をして、昼はどこで食べて、午後はどこへ行って、夜ご飯はどの店に行って・・・ 本当のバカンスのすごし方を日本人は知らなさ過ぎるのかもしれない。 休暇が短く、長期旅行ができないのではいたし方ないのかもしれないが。
僕がブラたちと行動を共にするようになってからは、彼らのペースに慣れることが必要だった。 日本人の基準からするとあまりにものんびりしていて、イライラしてしまう事もあった。
今ではすっかりハワイアンスタイルのペースになってしまっている。 この景色に場所に出たとたん、自分の中のギアを低速に自然にシフトするようになっていた。
この場所でブラがくるまで30分待つのは当たり前。 その間、後から到着した便の人たちがタクシーやバスで先にいなくなってしまっても、僕は全然あせらなくなってしまった。 それがハワイのペースだから。
日本人やハワイに住むさまざまな人種の人々を見ているだけで、とても楽しい。 そんな余裕がいつの間にか身についてしまった。
しばらくするとブラの一人ケルビンが来るまで迎えにきてくれた。 ”What's up, bra?"と言葉を交わしながら、満面の笑みのケルと右手で握手、左手でお互いをハグしながら再開の喜びを交わした。
今まではJonやGreggが迎えに来てくれることが多かったが、二人とも今日は仕事だった。 もっと前はいつもRoydenが迎えに来てくれていたが、今はどこにいるのかも分からない。 ホームレスになってハワイカイの橋の下をねぐらにしているのかもしれない。
一口で20年と言うが、色々あった。 そしてそれは今も現在進行形だ。 いつも何か新たな感動を経験していく。 それはハワイ自体がもつオーラもそうだが、ブラとの時間が何より多くを与えてくれる。
ケルビンは、波乗りをしないので少し遠い存在だった。 しかし日本に一度呼んでからは、すっかり仲良くなった。 車オタクで野球好きな男だ。 沖縄と福島にルーツを持つ日系人で、本当に人がいい。
女の子にいい人過ぎてしまうのが痛し痒しといったところかもしれない。 しかし、自分の意見や希望を主張せず、まず相手に合わせるのが彼流だ。 自分よりもまず周りの人を尊重するのは、紛れも無くアロハスピリットだ。
彼のボロトラック(sorry, Kel)の助手席に腰を下ろし、H1を東に向かう。 Jonnyが働いているWaikikiのホテルがこの旅のステイ先だ。 途中、いつものパターンで、まず腹ごしらえに立ち寄った。
その店はリリハベーカリーというパン屋なのだが、Greggの大のお気に入り。 パンの売り場の横には長いカウンターがありここでパン以外の色々なローカルグライン(ハワイ風の食事)が楽しめる。 ケルは初めてだった。
僕らはロコモコとオムレツを頼み、二人でシェアすることにした。 久しぶりのハワイの食事は日本のような繊細さは無いが、大いに僕の食欲を満たしてくれた。
まだ、旅は始まったばかり。 でもそろそろ時差ぼけで眠くなってきた。 この後はホテルの部屋の準備が整っていればすぐチェックインして、昼寝をするのが、僕のいつものパターン。
普通、ホテルは午後2時のチェックインだが、Jonnyがマネジメントをしているから、清掃が終わってさえいればいつでも部屋に入れる。 今回は、前日から準備ができていたようで、すぐにもチェックインできるとの事だった。
ケルのトラックでホテルに向かった。
(続きはまた・・・)
A hui hou.
早速お邪魔しに来たよ~♪
またハワイに戻ってくる日を、
心待ちにしています♪
それまでは、日本でのALOHA普及活動、
宜しくお願いしま~すm(_ _)m
K-den
Aki
投稿情報: AKI | 2006年1 月13日 (金) 15:05