カウアイのシークレットスポットの全景。 この右手にずっと白い砂浜が続いている。 波の形がパーフェクトなのが分かっていただけるだろうか? この後サイズアップし2メートルを超える波になってきたが、比較的リラックスして楽しめる波だった。 何よりもそのロケーションが気持ちをリラックスさせてくれたのかもしれない。
カウアイのこのスポットは調べればわかるかもしれないが、ここではその名前を伏せておきたい。 ローカルサーファーをRespectして、彼らの許しが無いまま、外から多くの人が訪れるようになってほしくないからだ。
どうしてもいきたいという人は、僕に直接連絡してほしい。 僕もこの時以来行っていないから、同行できるという保障はないが。
海はまさしくローカルハワイアンのものだった。 Roydenでさえ、ピークに近づけない。 ショルダーでおこぼれの波を狙わざるをえなかった。
しかし、水は恐ろしく美しく、砂浜はどこまでも白かった。 Roydenの憧れのビーチだというだけあった。 サーフボード一本だけを頼りに海の中に漂っていると、自分が自然の大きな懐に抱かれている感覚が強くした。
地球と自分がひとつにつながっている感じだった。 その安心感と心地よさは、いくら言葉を並べ立ててみても、僕のつたない文章力では伝えきれない。
いつかあなたとこのスポットを訪れることができれば本当にすばらしいと思う。
HawaiianをRespectしアロハのあるあなたならば・・・
しばらくすると地元のハワイアンが上がり始め、人が少なくなってきた。 こうなるとRoydenは一気にピークに近づき、次々と波をキャッチし始めた。 沖からみると、板をリップに当て込み、派手なスプレーを飛ばしている。
僕もしだいにテンションが上がり、波にも慣れてきた。 沖からうねりが僕のいるポジションに向かって入ってくる。 これは俺の波だ! 誰も邪魔するなよ! サイズは頭くらいだろうか?
この波をとると決め、板を岸に向け、パドルを開始する。 バシャ、バシャと波をかく。 板が序じょにスピードに乗ってくる。
パーフェクトのタイミングで波が切り立ち、何千キロも海を渡りその中に溜め込んできたパワーを一気に放出しようとする。 まさしくそこに僕はいた。
波が僕の板をグイっと押してくる。 僕もがむしゃらにパドルして、その力を捕まえようとした。 板が走り出す。 波に押され、一気に板が走り出す。
その瞬間を捕らえて一気に板の上に立ち上がった。 日本でも経験したことのあるサイズの波だったが、その力は恐ろしく強かった。
波のボトムまで降り、深いボトムターンをきめながら、波を見上げると、波の壁が僕の前に続いている。 今からこの壁を滑っていくのかと思っただけで、快感が脳を走った。
ボトムからトップに駆け上がり、トップでレールをしっかり食わせてターンをすると、さらに板が加速する。 そしてまたトップからボトムに向かってスピードを乗せていく。
果てしなくライディングが続くパーフェクトな波だった。 その後も何本か同じような波に乗り、くたくたになる前に上がることにした。
サーファーであることの幸せ、ハワイにいられることの幸せを心から実感する瞬間だった。 そしてその幸せをハワイの親友とシェアできる幸せ・・・
続く
A hui hou.
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